言霊

久しぶりに『世界の中心で、愛を叫ぶ』を観たいなと思い、TSUTAYAで借りてきた。

最初に観たのが小学校高学年くらいで、確かそのとき観た記憶(感想)が「言霊ってあるんだな」だった気がする。

それまで他人に対して冗談のつもりながらも「死ね」「ガイジ」といった、まぁ偏差値の低そうな悪口を並べていたんだけど、この作品内で、朔太郎のついた"他人(亜紀)を傷つける嘘"が結果的に"事実(白血病)"になる、という因果関係も根拠もない言いがかりに妙な説得力を感じ、「言霊ってあるかもしれないから他人を傷つける悪口を言うのは控えよう」と自分の発言を意識し始めるきっかけになった当時を思い出した。

全体的に最近の恋愛映画よりも普通に完成度の高い作品だなと改めて感じた。